授業の帰りに眼鏡屋さんに寄って、コンタクトの洗浄液を買った。いつもはお昼ごろ行くから、今日は接客してくれた人が違ったけど、そこでちょっと衝撃。コンタクトの洗浄液は2種類置いてあったけど、どちらも同一種で容量が違うだけ。おばちゃん、小さいほうを指差して20元、一回り大きいほうを指して23元と教えてくれる。私が「アレ?」って顔してるのをみて、おばちゃん、もう1度同じことを私に向かって繰り返す。

いやいや、うん、おばちゃんが言ってる数字くらいは理解できるよ。でも、20と23?ちっちゃいのとおっきいの??

確か、今私のうちにあるのは、いつもいるおばちゃんから買ったちっちゃいほうのボトル。それが確か25元。あれ?あれれ??

この何ヶ月かの間に値段に変更があったのか・・・、はたまた私が今までぼられてたのか・・・。それとも、いつも私の接客してるおばちゃんか、今日応対してくれたおばちゃんの何らかの勘違いなのか・・・。でも、嫌なことに、もう思考回路は悪いほう、悪いほうへ・・・。

値段を聞いて、まだ腑に落ちない顔をしてる私に、おばちゃん最終手段。ちっちゃいボトルを指差して「twenty」、おっきいのを指して「twenty three」って。うん、わかってます。中国語で聞いた数字も英語で発せられた数字も、どちらも同じ。

ということは、どういうことだ?値下がり??でもまさか、この数ヶ月で、5元も?なんか、もしかしたら今まで1年半、だまされてたのかもって思うと(勘違い・・・じゃあないよねぇ、ベテラン店員が)、ちょっと悲しい気分になった。いつも私の接客してくれてたおばちゃん、私のこと覚えてくれてて、お店に行くと「あぁ、これね」って感じで応対してくれてたのに・・・。

そんなちょっと沈んだ気分で、そのままお水屋さんに寄った。明日新しいボトルを配達してもらおう、何時頃がいいかな、なんて考えながら。
お店に入ると、おばちゃんが私を見るなり、「久しぶりねー!」と言いながら、すごい笑顔を向けてくれた。ここのおばちゃんもすごく物腰柔らかい感じで、中国語がそんなにできない私にもとてもよくしてくれる。ほんわかした感じのこの雰囲気には、絶対癒し効果がある!
1ヶ月ぶりに会ったおばちゃんを見ながらそんなことを考えていると、おばちゃん、私を見ながら満面の笑顔で、ちょうど殻をむいてる途中だったゆで卵を私に差し出して「ほら、食べて」と一言。今までこんな状況はなかったし、一瞬「え・・・?」とは思ったけど、おばちゃんがまたも笑顔ですすめてくれるので、ありがたくいただくことにした。ただ、立ち食いも微妙だったし、帰ってからいただこうと、ゆで卵は手に持ったまま、水の配達予約をして、お金を払った。すると、おつりを渡してくれたおばちゃん、そのまま目の前のおなべに手を伸ばして、「これ持っていきなさい」と、まだあったかいゆで卵をビニール袋に入れ始めた。

1個、2個、3個・・・。さすがにそんなにたくさんはもらえないから、あわてて「そんなにたくさんいいです・・・」と言ったものの、おばちゃんは「いいのよ、いいのよ」と繰り返すだけで、まだまだ袋にゆで卵を入れていく。何回か同じ言葉をお互い繰り返したものの、おばちゃんからは結局8個もゆで卵をもらってしまった。こっちが止めなかったら、ほんと、おばちゃん、まだまだゆで卵を入れてた気がする。

眼鏡屋さんではちょっと気分が沈んだけど、水屋さんのおばちゃんと話して、「こんなやさしいおばちゃんもいるんだよなぁ」って実感した。家に帰り着いた頃には、もう眼鏡屋さんのことなんか忘れて、水屋さんのおばちゃんのおかげで、ちょっとあったかい気分になってたし、おばちゃんがこんなにやさしく接してくれたのがありがたかった。なんか、日本の田舎のおばちゃんとかおばあちゃんを思い出すな。今度お店に行くときには、私も何かおすそ分けできるものを持ってあのお店に行こう。
そんなあったかい気分を思い出した今日の夕暮れ。