[映画]

オダギリジョーチャン・ツィイー主演の、なんかミュージカルっぽい映画。最初のDVDが出たのは3年くらい前で、そのときにはオダギリジョーチャン・ツィイーももう有名だったはずだけど、ちょっと「何でこんなのに出演許可したんだろう」って思ってしまうような内容・・・。脇を固める俳優も薬師丸ひろ子由紀さおりにデジタル処理された美空ひばりまで出るくらいかなり豪華。(ほかにも山本太郎市川実和子とかパパイヤ鈴木、永瀬正敏なんかも出演。)なのに、脚本とか作りがすごく安っぽい。俳優のギャラにお金かけすぎて、それ以外の制作費が削られたのかな、って考えてしまうくらい。すごい上から目線だけど、こんなに豪華な顔ぶれなら、もっともっといい映画が作れたんじゃないかなぁとちょっと残念な気がする。
でも、由紀さおりのラップなんか見られるのは、この映画くらいかも。やっぱりベテラン歌手、ラップでもなんでも、歌は上手だった。



それでもボクはやってない スタンダード・エディション [DVD]

それでもボクはやってない スタンダード・エディション [DVD]

もうすぐ帰国する友達に借りたまま、まだ見てなかったため、これも見ることにした。
チカンの冤罪についての映画で、裁判の様子とか犯人に仕立て上げられた主人公の心理とかがよくわかった。映画だから、やっぱり現実とはまたちょっと違う部分もあると思うけど、警察の被疑者をさも犯人と決め付けたような取調べ方や、弁護士が「示談で済ませたほうがラクだよ」と無罪の人に罪を認めさせる様子、裁判官の被告側の主張をほとんど聞き入れないような裁判の進め方なんかも、ありえなくはないんじゃ、という気がした。警察も弁護士も裁判官も、日々同じような案件をたくさん抱えての仕事だから、「どうせまた・・・」という感じなのかもしれないけど、そういう態度で臨んだ結果、無罪の人が有罪にされるのは、ほんとあってはならない。

何ヶ月か前には法律を学んでいる学生が、恋人と結託して、チカンなんかまったくしていない人を犯人に仕立てて・・・という事件が報じられたばかりだ。この件では、2人の供述の矛盾点から、チカンに仕立てられた男性が無実だということが発覚したけど、ほんと、拘留されてるときとか、どんな気持ちだっただろう。

私は女だし、チカンにも遭ったことはあるから、その怖さは十分わかる。裁判になったら、被害者も法廷に立たなければならないし、思い出したくないことを思い出しながら話さなければならない。チカンにはすごく憤りを感じる。でも、本当は無罪なのに冤罪になったら、その人は、その人生がめちゃくちゃになる。チカンって、犯人がうまくごまかしたり逃げたりしたら、証拠が残りにくいし、被害者の感情も手伝って、なかなか判断が難しいところもあると思う。だけど、真犯人がのうのうとまたチカンを繰り返し、無罪の人が実に覚えないことで罰されるのは、あってはならないこと。
法律にはまったく詳しくないから、この冤罪を生む状況が、今の日本の法整備に起因することなのかどうかはわからないけど、そうなのだとしたら、早急に見直し、手を打たなければならない問題だと思う。



プライドと偏見 [DVD]

プライドと偏見 [DVD]

もう何年も前に当時一緒に住んでたニュージーランド人の友達に勧められていた映画。ずーっと見たいと思っていて、やっと買ったけど、どうやら同じ作品のリメイクらしい。
ダーシー役は、やっぱり前作のコリン・ファースのほうが適役な気がする。まだ見てないから確信はないけど、雰囲気とか容姿はこのリメイクのマシュー・マクファディンより、私の想像のダーシーに近い。だって、マシュー・マクファディン、なんかおっさん・・・。ダーシーはプライドが高い設定のはずだけど、むしろ私には気の弱そうな感じにしか見えない・・・。
Amazonでの評価も今見たところ、前作のほうが高評価だし、早くコリン・ファースのほう買って見直そうっと。