[徒然]

朝から1年生の学生が来ることになっていたので、ささっと掃除。
11時過ぎに学生が来て、一緒にお好み焼きを作る。日本料理を教えてほしいということだったけど、お好み焼きなら作り方も簡単だし、今後学生が自分で作るにしても材料もそろえやすいだろうと思って、このチョイス。今回の具はキャベツとねぎ、もやし、桜えびに豚肉。料理にまったく興味がないため、今までほとんど料理をしたことがないというその子に、大体の切り方を教えて、手伝ってもらった。あとは混ぜて焼くだけ。
学生が来る前に作っておいた酢の物と、お好み焼きが焼きあがった後にささっと作った味噌汁を添えて、いざ食事。学生にはお好み焼きは中国の餅(ビン)に似た感じの食べ物という説明をしていたけど、食べてみた感想はやっぱり全然違ったらしい。酢の物も、酸っぱいものが苦手な人が多い中国。「あんま好きじゃないかもなー」と思っていたけど、学生味を見ていわく、中国の南のほうでは、こういう料理は結構あるとのことだった。へー。
味噌汁については、「味が薄いです」というコメント・・・。「あんまり好きじゃなかったら、残しておいて」と言うと、「私は中国のスープはあんまり好きじゃないから、このスープは好きです」とのこと。うーん、それってどうなの。中華料理で育ってきた子にこういうことってあるものなのかなぁ。なんか、やっぱ先生相手に「おいしくない」とは言えないから、気を使っったんじゃないかなぁ、という気がすごくする。全体的に、お好み焼きも酢の物も特に「おいしい!」と言いながら食べる感じではなかったし。チョイスを間違ったかなぁ・・・とちょっと申し訳なさを感じる。
それから4時まで、スイカを食べながら家族の話とか授業の話、将来の話なんかをしながら過ごした。
この前の四川の地震で両親を亡くした子どもたちが多いため、この子の家では孤児になった子どもを引き取るかもしれないということだった。まだ政府からの許可待ちだけど、1人っ子だったため、兄弟ができるかもしれないことに、すごく興奮しているらしかった。この子は週末もクラスで話し合いを持った後、「自分たちにも何かできることはないか」と、市内の孤児院に行って、四川の孤児を引き取ることについて話をしたそうだ。私は何か災害が起きたとしても、たぶん寄付くらいしかできない。なんか、この子やこの子の周りの人たちのように、孤児を引き取るだとか、何かできることはないかと積極的な働きかけをすることって、中国の人の助け合い精神というか、思いやりがすごく現れているなぁと思った。
助け合い。この国のコネ社会も、きっとそれが変に高じたものだとは思う。だけど、この学生たちがやっているような助け合いや思いやり。自分もそうだし、なんか最近の日本では薄れてきてるなぁと思う。なかなか見習うのは難しい(と、先に「難しい」って言葉で逃げてるのがもうダメなのかもしれない)けど、こんなあったかさって、やっぱり持ち続けられるほうがいいな・・・。

あと、この子はしきりに私に「先生は早く結婚してください」を連発。なんか、心配なんだそうだ・・・。最近、結婚を勧めてくる人、やたらと多いなぁ。

時間が4時を過ぎた頃、その子はルームメイトにお好み焼きを1枚手土産に、帰っていった。11時過ぎから、約5時間。あっという間に過ぎたのは、やっぱり楽しい時間が過ごせたからだろう。

それから、お皿洗ったりごみを捨てたり、一通り片付けた後、少しネットをして、買い物に。8時過ぎに帰宅後、キャベツとお好み焼きを作るのに余った豚バラを使って、煮物を作る。最後にたまごを落として出来上がり。おばあちゃんが作ってくれる感じのシンプルでやさしい味。朝から今日は充実してたなぁ、と満足の1日。