秘密

夜、学生から電話がかかってきた。2年生の男の子。
「どうしましたか」って聞くと、ただ話したくて、ということだった。「今日も授業のあと一緒に帰りたいと思いましたが、HさんとSさんは先生と話したいようでしたから、私はお先に失礼しました」だって。そんなこと気にしなくていいのに。みんなで帰ればいいだけだし。でも、大人数になればなるほど、自分の発話量は減るから、だから先に帰ったのかもしれない。

それから、「先生、今日はすいません。私は授業中にとても眠かったです」と学生。うん、確かに眠そうだった。時々机で寝る体勢で授業聞いてたもんね。理由を聞くと、ゆうべは1時半まで1年生の女の子とメールのやり取りをしていたから早く寝れなかったのだとか。「これは・・・!」と思い、それからその子の話とかいろいろ詳しく話を聞いた。どうやら「好きかもしれない。でも、わからない」という状況で、自分でも悩んでいるらしい。でも、この前大雨が降ったときも、真っ先に頭に浮かんだのはその女の子だったらしく、学外のネットバーにいるその子のために、わざわざ傘を持って行ってあげたって。それはもう、恋でしょう!最初は否定していたけど、「じゃ、もしネットバーにいるのがSさんだったら、傘持って行ってあげた?」って聞くと、「いいえー」だって。ほらほら、やっぱ恋じゃないのー?そんなことを笑いながら話していると、「だって、Sさんは男ですから、濡れてもいいです」だって。ひどい・・・。この前の雨はかなり激しかったよ・・・。てか、もうー、明らかに恋だと思うんだけどなー。
あとは将来留学したいとのことだったので、その話も少し。でも、一通り話すと、結局またその気になる女の子の話に逆戻り。相当気になってる模様。ま、でも、私が急かすわけにもいかないから、とりあえず好きかどうかわからないなら、これからもっともっと相手のことを知っていって判断すればいいんじゃない?ってことを話した。

恋の話。「先生、これは秘密です。2人だけの秘密ですよ」って念を押された。
もちろん!そんなプライベートな話、誰にもしませんよ。なんか、悩んでるのがよく伝わってきて、相談っぽい感じだったし。「進展があれば、また教えてくださいね」と伝えてあるし、またなんかあったら、教えてくれるかな。青春だなー。がんばれー!