悩み

帰国後の話をした。今、帰国したら申し込もうと思っているプログラムがあって、そのことはすでに何日か前に報告済み。「今晩、母ともそのことを話した」と、電話で話していると、帰国後どうするかということで、ちょっと意見が割れた。この前話したときは何にも言われなかったし、今は少しそのプログラムのための準備などを始めたところだったため、ちょっと驚く。
そして、一気に、どうすればいいか、わからなくなった。応募しても、必ずしもそのプログラムに参加できるかどうかはわからない。だけど、チャンスはある。それに、もしそれに参加できたら、日本ードイツという遠距離が、けっこう縮まる。まぁ、それでもまだ遠距離は確実だけど。

Michiは早くて来年の夏、大学院を卒業。でも、1年後に卒業できるかどうかなんて、その保証はない。もし私が、遠距離は遠距離でも、今よりは頻繁に会える距離に行けたら、それはそれでいいことかな、と思う。でも、派遣の時期は来年の年明けからで、契約は2年。Michiにとってはそこがネックらしい。確かに、もし来年の夏に卒業できて、ドイツ以外で就職することになったら、せっかく縮まった距離は、また大きくなる可能性のほうが遥かに高い。でも、ほんとにあと1年で卒業できるなんていう保証はない・・・。そしたら、その場合の2年という契約期間は、そんなに長くない気がする。今までだって、ずっと遠距離だったわけだし。でも、Michiにとっては違うって。卒業したら、一緒にいることのほうが大切だって。社会人1年目の給料で、いきなり2人暮らし。しかも、一緒に暮らす場合、場所によっては私が簡単に仕事を見つけられないかもしれない。この状況は大いにありうるし、そうなった場合、たぶん生活はすごく大変だと思う。それでも、Michiにとっては、そんな状況ですごく大変な生活をすること以上に、お互いが離れて暮らすことのほうが大変だと言う。
確かに、遠距離って時々すごく大変。それはもう、ほぼ5年も国際遠距離を続けてきたら、身に染みてわかる。だけど、時差を我慢しさえすれば、ほぼ毎日話すことも可能だし、お互いに打ち込めるものがある場合ほど、寂しさも紛れる。それに、自分のやりたいことがやれているという点では満足感もある。でも、もう5年。結婚とかそういうのじゃなく、とりあえず、一緒に住むなり、もっと一緒に過ごして、いろんなことを2人で出来たら、という思いもある。

どうすればいいのか、迷う。ドイツで仕事が見つかればそれが一番いいけど、いろんなことを考えると、ちょっとそれは現実的じゃない部分もある。どうしよう。プログラムへの応募、するか、しないか。帰国後、どうするか。

3日くらい前までは、再会まであと2ヶ月ちょっとということがすごくうれしかったけど、今は正直、それよりもこの不安のほうにうれしさが飲み込まれている感じ・・・。

悩んでも答えは出ない。わかっているけど・・・。電話を切るときまで、ずっと「どうしよう」といい続けた私。そんな私に「悩んでも答えは出ないから、今日はもう寝て。また明日話そう」と言ったMichi。「1人だけで悩むのはよくないよ。明日また一緒に考えよう」という最後の一言に、なんかすごく励まされた。心強さを感じた。まだ不安は拭い切れはしないけど、今こんな風に言ってくれる人がいてくれて、そして、そんな人が自分の彼でよかったな、とそのありがたさに少しほろっとした。おかげで、不安はだいぶ少なくなった。ありがとう。

なんか、改めてMichiでよかった、と思った。素直じゃない私は、そんなこと、ちゃんと本人に伝えたことはないけど、でも、ほんとにありがとう。