記念日

ブンタが我が家にやってきて、今日で1年たつのかな。というか、ミミ以外の猫の紹介をちゃんとしたこともなかったような・・・。
うちには現在、ミミ以外に2匹、シル(今年で12歳を迎えた長毛のおばあちゃん猫)とブンタ(うちにやって来てちょうど1年のシャムがかかったイケメン細マッチョ猫)という猫がいて、そのブンタが我が家にやってきたのが、ちょうど1年前の今日・・・。

ブンタの紹介がてら、我が家にブンタを迎えることになったいきさつを少し・・・。

去年のMichi帰国の2-3日前、1人でサイクリングに出かけたMichiが、「子猫が捨てられてた!」とあわてて帰ってきて。日もだいぶ落ちていたため、Michiが車を出して、2人で現場まで行って探してみるも、全然見つからず・・・。20分くらい、あたりを探し回って、それでもいなくて、「もしかしたらもう誰かに拾われたかも」と私たちは引き返した。でも、それでもやっぱり気になって、夕食後に、Michiが子猫を見たという場所まで2人で散歩がてら歩いていったところ、高架橋の下で人間の赤ちゃんのような声が聞こえて。正直、猫の鳴き声には聞こえなかったから、一瞬あせったけど、でも、近づいていくと、それがMichiが見たという子猫で。私の片手に収まるくらいちっちゃくて、でも、それなのに、抱いてつれ帰ろうとすると自分から地面に飛び降りて、一生懸命自分の足で歩いて私たちについてきた。試しに私が走ってみると、ブンタも必死に走って。相当鳴いてたんだろう、声がしゃがれてダミ声で。そんなこんなで、1キロはないだろうけど、子猫にしたら相当な距離をブンタは一生懸命ついてきた。ほんとすごい根性。でも、どれくらいの間、外で1匹彷徨っていたのかはわからないけど、この時期朝晩はかなり冷えるし、何よりブンタはほんと毛がなかった・・・。だから、死と隣り合わせという現実を経験していたら、これくらい必死になるのは当たり前かもしれない。

ブンタを初めて見たときの感想は「ちっちゃい」「白い」。ブンタを拾ったのは街灯もない、畑が広がるような道。どんな子なのか見ようと思っても、周りが暗すぎてはっきり見えず、結局家に着くまで、ブンタがどんな子なのか、ちゃんと認識できなかった。そして、帰り着いた家の明かりの下で見たブンタは、私たちの度肝を抜いた。というか、衝撃だった。

白い猫だと思っていたが・・・・。いや、確かに白い。
でも、それ以上に目のインパクトが強すぎる。クレオパトラ並にアイラインばっちりのおっきい瞳。いやいや、アイラインじゃなくて、目やに。目が開く前に捨てられたのか、開いてすぐに捨てられたために、親にきれいにしてもらう機会すらなかったのかはわからないけど、目やにが目のふち全体にばっちり、しっかり。それから、よく見ると尻尾も何重にも曲がっていて。暗い中で見たブンタは白くてかわいい猫だったけど、明かりの下で見るブンタは、ETを思い起こさせるような風貌・・・。正直期待はずれではあったけど、それからお風呂に入れて、何本も綿棒を使って目やにを取って。この目やにが予想外に固まっていて、何回やってもこの日だけで取りきることができなかった。


うちにはミミを含め、そのときすでに2匹猫がいたため、その後しばらくはブンタの貰い手を探したのだけど(名前をつけると愛着がわくため、厳密に言うと、当時のブンタは「チビ」と呼んでいた)、友達にあたっても、親の知り合いにあたっても、貰い手が見つからず・・・。結局1ヶ月くらいうちで保護した後に、ブンタをほしいという人が現れたけど、そのときには私も私の家族ももうブンタに愛着を持っていたし、予防接種なんかも全部済ませていたため、その申し出を断って、うちで正式に飼うことにした。

これがブンタが我が家に仲間入りしたいきさつ。

もう1年かと思うと早いけど、1年たつとブンタもすっかり大きくなって、今ではうちの猫の中で一番のお調子者&わんぱく者。当時動物病院に連れて行ったときに、獣医さんですら「この子は薄毛ちゃんだね〜!」と毛のなさに驚いたほどのピンクスキンだったブンタも、短毛ではあるけど今では人並みに(いや、猫並みに)毛もあるし、今のところ病気もせずに、外の畑を走り回る毎日。

これからも我が家のアイドルとして、シル&ミミと仲良く、そしてできる限り長生きしてほしいなぁ、と思う。(獣医さんいわく、ブンタのようなシャムがかかった猫は、余裕で20年、元気なら25年くらい生きるとのこと。猫の種類によってそこまで寿命が違うなんてまったく知らなかったから驚き!でも25年って・・・親も70代、私も50代・・・。考えるとちょっと恐ろしいかも・・・。)