ドイツまでの道のり

前の日記にも書いたように、今回アメリカ(Atlanta)−ドイツ(Düsseldorf)で使用したのはAir France。パリ経由でドイツ着という、なんとなーく華やかさを感じる空の旅。だって、Air Franceっていう響きだけで、もうDeltaを上まってる気がするんだもん。こう感じるのはわたしだけ?


機内のわたしの席は1列4人で座るところの右から2番目。4人全員女。席に着席して数分後、右隣に座っている人がわたしのかばんを見て「それ、いいわね。どこで買ったの」と聞いてきた。それをきっかけにその人とは少し話すようになった。その人はナミビア出身、でもアメリカ市民であること、これからナミビアに帰国すること、そして来週21日に結婚する、ということを教えてくれた。結婚式の招待状まで見せてくれて、いかに伴侶となる人がすばらしいかまで のろけてくれた。その言葉を聞いているだけでも「この人今ほんとに幸せなんだなぁ」って、すっごく伝わってきた。お幸せに〜!!


が、そんなこんなで和やかに談笑すること数分後・・・「あなたは何の宗教を信じてるの?」とのいきなりの質問。
ん?!


急な話題シフトに少々戸惑いつつも、自分の家系は神道であること、日本では各家庭によって代々受け継がれてきた宗教があり、それがそのまま信仰され続けることが多いこと(=わたしも神道)、また 日本では特に若者は宗教に対して無関心であることなどを伝えた。すると今度は「イエス・キリストを知ってる?」「日本では聖書は読まないの?」「日本にはクリスチャンはいるの?」「(あなたがキリストを信じてないんだとしたら)それじゃ、あなたは何を信じてるの?」「誰が(何が)わたしたちを創ったと思ってる?」「お祈りはしないの?」などなど かなりの質問を矢継ぎ早に次々と…! (゜Д゜)クワッ 


自分なりにそれぞれの質問に答えはしたけど、それでもその人はわたしの答え、考えに納得しなかったらしく(特に、キリストを信じてないとしたら何を信じているのか、誰がわたしたちを創ったと思っているのか、ということについて)、「まぁ、このフライトも長いし、わたしたちがキリストについて話す時間はじゅうぶんあるわ」と言われてしまった・・・。
||li _| ̄|○
ほかの宗教に対して興味津々かつ、いかにキリストがすばらしいかをわたしに伝えようとしている雰囲気がありあり・・・。

うーん、重い

別に悪い人じゃないんだろうけど、席が動けない状態で、宗教の勧誘っぽいのにさらされるのはかなりキツイ。いやぁ、確かに離陸のときも無事飛行機が飛び立ったことに対して"Thank you, God, thank you!"と3−4回繰り返し唱えてるのを目の当たりにはしたし、後から考えるとかなり信仰心が強い人かなぁ、とは思うけれど・・・。さぁ、どうしたもんか・・・とちょっと憂鬱になったり。でも、徹夜明けのわたしにはもうどんな話に耐えうるほどの体力も残っておらず・・・結局機内ではほとんど寝て過ごしたわたし。なんとか宗教話には深入りしないですんだことにホッ。


が、飛行機着陸間近。わたしの左隣の2人組みの女の子が、わたしたちが話していたのをちょこちょこ聞いていたらしく、「あなたNAGOYAって知ってる?」と聞いてきた。「あぁ、名古屋ね。知ってるよ」
答えると同時に、そのうちの1人が「今週 ○○○(キリスト教関係では著名な人らしい・・・)が名古屋でおっきなイベントをするはずよ!しかもタダだから!」と・・・。"It's free!"という言葉を何回か繰り返して強調する・・・。そ、それはワタシに行け、と?!


一応そこで、私の旅行プランを知っているナミビア人の女の人が「その頃 この子はまだドイツにいるのよ」ということを切り出してくれたため、そのイベントの話は終了したのだが・・・ 私の周りではラジオのキリスト教専門番組など、キリストトークがあつーく交わされ続けてました・・・。しかも私を挟んで・・・。


パリ着陸直前、アメリカからかなり離れた場所で、改めてアメリカ南部でのキリスト教信者の熱心さを感じた瞬間でした・・・。