考え事

大切な人が遠く離れているとき、「あぁ、(その人が)近くにいたら一緒に買い物行ったり、映画見たりできるのに・・・」って考えてしまう。でもそれは離れているからそう考えてしまうのであって、実際その人が近くにいて、一緒にいろんなことができてしまったら、それは当たり前のことになるから、それがありがたいとか特別だとかは思わないだろう。手に入らないものがあるとき/何かを手に入れる前は、いろんなことを想像して、それが楽しいけど、(そのものを)手に入れてしまった後は、それが当たり前、普通のことになっていく。だから俺は何かを手にいれる前の状態のほうがいい。

こんなことをある友達が言った。確かに・・・ある意味それは当たってるなぁ、と思った。私は欲しい本や漫画を手に入れたときも、買う前はすごく楽しみにしていても『買った』時点でなんか「いつでも読めるし」みたいな満足感に浸ってしまって、ぱらぱらっと数ページめくるだけで本棚にしまってしまい、何日か、何週間かしないとそれを本格的に読むことはしなかったから。恋愛の場合、遠距離でお互いが離れていると、相手の『ありがたみ』を感じるけど、お互い近くにいるのが当たり前、一緒に何かをするのが日常のことになると、そういう『ありがたみ』は忘れてしまいがち、ということ。片想いで気持ちが一方通行のときも、それに似たところがあるかも。

でも、何かが手に入らないでいる状況が必ずしも楽しいとは思わない。もしそれが決して手に入らないものの場合、いろんなことを思い巡らして想像するのが楽しいとは思えない。逆に悲しいんじゃないかな。


所有欲。人それぞれ価値観の程度に差はあると思うけど、おもしろいテーマ。友達との話は今日は途中でうやむやになってしまったけど、また次の機会にでも話の続きをしようと思う。