おきゃく

皿鉢料理

突然ですが、「おきゃく」と聞いて、何を思い浮かべますか?「お客さん」?
ちょっとした「パーティー」のようなイメージを思い浮かべることができた人は、高知ツウ!もしくは土佐弁に精通した土佐人かもしれません。

土佐弁では、「家に皆を呼んでワイワイ、ガヤガヤとパーティをすること」=「おきゃくをする」と言います。「おきゃく」の語源に”招待される人”という意味の「お客」が関係しているかどうか確信はないけど、どこかつながりはあるのではないか、と思います。


で、「おきゃく」がどうしたかっていうと、昨日はうちで「おきゃく」がありました。リフォームもLANの配線とかそういうのを除いてほぼ完了。大工さんやリフォーム中にお世話になった人、身近な親戚を集めてのお客。おもてなしにはもちろん、高知の「おきゃく」にはなくてはならない皿鉢(さわち)料理。高知でしか暮らしてなかったりすると、これが普通になってしまうけど、土佐名物らしい。

こんな私の説明だけではわかりにくいと思うので、以下抜粋。

有田、もしくは九谷等の大皿に刺身、カツオのタタキ、すし、そして海と山の季節の旬を盛り込めば、皿鉢料理の完成となる。

つまり「皿鉢料理」とは、料理方法を指した名称ではない。いわば盛りつけの奔放さの名称であり、またその食べ方のスタイルを表している。

皿鉢を大勢で囲み、食べたいものを自分の小皿に取る。

堅苦しいルールに縛られることを嫌い、何よりも自由を尊重する土佐ならではの料理である。

青い海の国であり、また深い山の国でもある土佐の、山海の味覚の集合体、それが皿鉢料理である。
http://www.city.kochi.kochi.jp/deeps/15/1503/food/sawachi.htm

皿鉢料理もいくつかの種類に分けられるらしく(確かに、おっきいお皿が何種類か並ぶ!)、鯛活造り、たたき、刺身、組み物、さば・かます姿寿司、鯛そうめん、健康皿鉢なんかがあるらしい。(http://www.city.kochi.kochi.jp/deeps/15/1503/food/sawachi.htm に詳しい説明、それぞれの写真あり。)
あとはフルーツの盛り合わせ、みつ豆とかアイスとか、各家庭によってほかに用意するものも違ってくるかもしれない。もちろん、当然アルコール類も用意されるわけで、機能の席にはビール、日本酒(熱燗、冷酒)、果実酒などなど。


私はほとんど従兄弟やおじさん連中の相手をしていただけなのに、12時半を回ってみんなが帰った頃には、疲れがドッと・・・。お酒は1滴も飲まなかったのに、そんな感じ。これでもし飲んでいたらぶっ倒れていただろうな。

でも、お呼ばれすることはあっても、自宅で皿鉢料理を囲んで「おきゃく」をすることもそうそうないし、中国出発前のいい思い出かも。


あ"、でも、昨日の写真、1枚も撮ってなかった・・・・。ということで、思い出は記録には残ってないけど、記憶に残しておきます。