登山②

朝も5時半を過ぎた頃、あたりもざわざわし始めて、人も増えてきたので、私たちも日の出が見えるポイントへ移動。でも、6時になっても風がすごく、空はすごい勢いで流されていく雲でいっぱい。見えるかなぁ、とドキドキしながら寒さに震えつつ待っていると、見えてきました、うっすら赤ーい太陽の色。雲の後ろから少しずつ出てきたかと思うと、雲に隠れ、また出てきたかと思うと、また雲が邪魔する・・・そんな状況に比例して周りの人の歓声と落胆の声が響き渡る。その後しばらくこの状況が続いた後、太陽はやっと顔を出してくれました。オレンジ色の、きれいな太陽。周りにはうっすら雲がかかっていたけど、薄暗くかかる雲と太陽の赤というコントラストも、なかなかきれいでした。聞くところによると、最近は毎日お天気が悪かったので、日の出がちゃんと見られたのは、国慶節以来、なんと2週間ぶりだったとか。本当は国慶節の休みに泰山に行くという計画もあったけど、行かなくてよかった!どうせ登るなら、やっぱり日の出って見たいし。もし学生のように、金曜日に出発していたら・・・これまた、日の出は当然見られなかったわけで。そう思うと、今回の日程はかなりラッキーだった。日ごろの行いがいいから?単なる偶然?はたまた・・・必然?まぁ、そんなのはどうでもよく、とりあえず感謝。

日の出を一通り楽しんだ後は、頂上付近をぐるっと散歩。足がかなりパンパンで、足首から腿の付け根まで、足全体に痛みがあったので、ロープウェイでやってくる人、帰る人がかなりうらやましかったけど、私たちはもちろん下山も徒歩。登りよりは時間はかからなかったものの、それでもふもとにたどり着いたのは12時半。もうぐったり。とりあえず一刻も早く寝たかったけど、泰安出身のほかの学生との食事の約束があったので、そういうわけにもいかず、結局3時過ぎに乗ったバスの中で一眠り。乗ってすぐ、これほどすぐに眠りに落ちたのも珍しいってくらいの勢いで寝ました。

帰宅したのは夕方6時半。とりあえずシャワーして、ご飯を食べて、またひたすら寝ました。12時間以上・・・ が、それでも疲れが取れた感じがしなかった泰山は、やっぱりすごい。肩、腰、腿〜足全体。痛くないところはほとんどない感じ。

疲れの具合は相当だったけど、でも、やっぱり、泰山、楽しかったです。最後までみんな自力で登ったっていう事実。そして、お互い励ましあって、気遣い合って、達成した目標。これが、この登山をより思い出深くしたんじゃないかな。
「来週、泰山行きませんか」
こう言われると、今の返事は迷わずノー。でも、もう少し時間がたてば、またもう1度挑戦してみてもいいかな。そのときもまたきれいな日の出が見られますように!