この前スーパーで鶏肉の「せせり」を売ってたので初めて買ってみた。「せせり」は言うまでもないけど、焼き鳥とかでもよく使われてる、鶏の首の部位のお肉。締まってて、でも胸肉みたいにパサパサしてるわけでもなく、おいしい。日本語では「背」って書いて「せせり」らしい。へぇ、まんまだけど知らなかった。
で、日本でも買ったことないのをなんでわざわざここで買ったかって言うと・・・「焼き鳥が食べたい!」とかいう理由ではなく、ただ単にお肉のコーナーに行ったときにおばあさんたちが寄ってたかって必死に選んでるのにちょうど出くわして、自分までちょっとつられただけだったりする。しかも、中国語で表示されてる字『脖』は今まで見たことないものだったけど、「鶏肉で、しかも細くてU字形っぽく曲がってるとこと言えば・・・」と想像&直感で判断。帰宅後電子辞書でその字を調べてみて、やっぱり「せせり」らしいことが判明。よかった。(ちなみに、中国語では『首』という意味らしい。)
その「せせり」を使って料理を作ることにした。ネットで少し調べてみたら、普通に塩コショウで炒めるだけでもおいしいとあったので、お腹すいてたこともあって、漬け込みとかの下ごしらえがいらないこの簡単な調理法に決定。一口の大きさに切ろうとしたとき、ふと嫌な予感。「これってもしかして、骨つきとかじゃ・・・ないよね?」
包丁を当ててみると、ちょっと堅い・・・。切ろうとしてみて、何かがあたる・・・。予感的中、骨付き肉。「まぁ火が通れば食べやすいかな」と思い、とりあえず食べやすい大きさに切って、適当に野菜と炒めてみることにした。塩コショウをして、とりあえず早速つまみ食い。
すると・・・さすが首の部位。人体模型を想像してもらえるとわかると思うけど、超小骨がいっぱいで、肉もとりづらくて、しかもほとんど肉がなかった・・・。まぁ、ないと言うとウソだけど、一口大のでさえ食べるのに時間がかかって、その割に肉がそんなについてないから、食べた気があまりしないという感じ。まだ冷凍庫に半分残りがあるけど、このめんどくささを経験してしまうと、次使うのもちょっとためらうかも。
私が鶏肉と格闘してる間、ミミも隣で私があきらめた骨をすごく欲しそうに狙ってくる。鶏の骨は砕かれたとき切り口が鋭くてお腹の中とかを傷つけやすいから、猫とか犬にはやっちゃダメってのは聞いたことあるけど、首の骨はモモ肉とかについてるようなごつい大きい骨じゃないし、小骨でそんなに堅い骨でもない(たぶん沖ウルメくらいの堅さ)から、食べながら食べ終わったのを2センチくらいの食べやすい大きさに砕いてミミのお皿へパス。食べては砕き、食べては砕きの繰り返し。普段キャットフードばかりで、いつもと違うものがちょっと新鮮だったのか、それともただ食い意地が張ってるだけなのか、ミミはほとんどをぺろっと平らげてしまった。いつもなら夜9時ごろなんて、まだ走り回って遊んだり、私が自分のノートパソコンでネットしてるのを、机の上のもう1つの大学のパソコンの上からじっと眺めてたりするのに(そう、ちょうど昨日の写真のように!)、今日はお昼寝するときみたいにベッドでふん伸びて爆睡。相当お腹いっぱい食べたと見た。ミミももう半年。そろそろ大人だけど、こういうの見ると、やっぱりまだ子どもかな、とも思う今日この頃。