終戦記念日

ケンさんのとこ(id:KEN_NAITO:050815)で触れられていたのでわたしもちょっと。


今年で終戦60周年。毎年この時期になると、メディアでは一斉に終戦特集なるものを行う。地元の新聞では今日も終戦記念特集として、いろいろな投書(すべて戦争経験者の70代以上の人方たちから)が掲載されていた。


妹が言うには、今日テレビのある番組では「太平洋戦争で日本がどこの国と戦ったのかを知らない人が100人中13人もいた」という結果を報告していたのこと。まぁ、この調査がどういう人を対象にしたアンケートだったのかわたしは分からないから、この結果には疑問も多いんだけど・・・。わたしも含め、今は本当の戦争を知らない世代のほうが、戦争経験者より多いのだから、戦争について知らない、実感がわかない人が多いのも当然かもしれない。


が、知っているのと全く何も知らないというのでは大違いで、「わたし(僕)は戦争を体験してないから知らない」などという言い訳は通用しないと思う。戦争はもう「過去のこと」となっているのかもしれないけど、それだけで終わらせてはいけないと思う。わたしは両方のおじいちゃん、おばあちゃんが幸いまだ健在で、おじいちゃんは2人とも満州などで戦争の現場に派遣されていた人たち。父方のおじいちゃんからは何度も戦争の話、当時の世間の考え方、そしてそれがその当時のおじいちゃんにどう影響したかも聞いた。それでもまだ話の内容、量としてはわたしは足りないと思うし、まだまだ知っておかなければならないことも多いと思う。が・・・、「知らなければ」、「知りたい」と思う反面、これ以上戦争のことを聞くのが正直「恐い」と感じている自分もいることに気づいたり・・・。ちゃんと向き合わなければ、とは思っているけれど、もしかしたらわたしの他にもそう感じて、現実に目をそむけている人、いるんじゃないかな・・・。


それでも、生き証人たちの話をじかに聞けるのは、あと少しで、次の世代の子達は、きっとそんなことはできないだろう。その子達はメディアや文献などから折に触れて戦争がどんなものなのかということを知るかもしれない。が、戦争体験者の実体験を聞けるのはたぶんわたしたちの世代で終わりだ。今身近にそういった話を聞けるような人がいる場合、積極的にそういった機会を利用したほうがいいかもしれない。

験者の方も、戦争を知らない時代の人たちに戦争の悲惨さを知ってもらいたがってるいることが多いと思うから。