着物のこと

今日は着物のクラス最後の日でもあった。
午前中の2時間、10月末から今日まで、4ヶ月なんてあっという間だった。着物は好きだし、着物姿の人を見かけると「いいな」とは思うものの、「着る」となると着せてもらうばかりで、自分では浴衣すら着られなかった私。同じクラスを受講している人たちはお茶の先生だったり、能(舞踊)を教えていらっしゃる方、昔若い頃にはよく着物を着ていたというような着物になじみがある方、すでに自分では一通り着ることができるという方がほとんどで、私のようにまったくの初心者というのはこのクラスにはいなかった。そのため回を重ねるごとにどんどん劣等感を強くして、最初の頃はすごくやる気だったのも途中では「行きたくないな」と思うようになったこともあった・・・。
でも、受講期間の終わりが近づくにつれ、この最後の3、4週間は自分でも着るのが楽しいと思えるようになってきた。少しでも自分だけで着られる部分が多くなったからなのかな、と思ったりするけど、この4ヶ月で長襦袢の着方に始まり、私がマスターできたのは名古屋帯のお太鼓と袋帯の二重太鼓(コースの趣旨がこの2つをマスターすることだった)。かなりの種類がある帯の結び方のうちたった2種類。途中、スランプはあったけど、着物のクラス&着物を着ることが「楽しい」と思えるようになってからは、「もっとほかの結び方もやってみたい!」「もっと着物のことが知りたい!」と思うようにもなってきた。だけど、せっかくそんな気持ちが強くなってきたのに、このクラスはあいにく今日まで・・・。本当に残念に思う。「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるように、「好きな気持ち」や「興味」があれば、その目的/対象は達成できたり、上達できると最近よく思う。今後は時間の都合などで着付けのクラス、もっと言えば、着物を着る機会からもしばらく遠ざかってしまうかもしれない・・・。でも、「興味」を持ち続けていれば、いつか今よりもっと上達できるかな。今回せっかく習ったことが無駄にならないように、できるだけ本や雑誌を見て自分でもほかの結び方をやってみたり、着物を着る機会も作れれば、と思ったりする。(でも、着物、帯類は結構な値段がするから、まずはかなり働いてお金を貯めなきゃ、というのも事実ではあるけど・・・。)

今回着付けを教えてくださった先生+このクラスだけに来てくださってほぼ私に付きっ切りで教えてくださった助手の先生には大変お世話になった。それから、みんなかなり私よりは年上であったけど、とっても気さくでやさしかったほかの受講生。全体的にみんな私の大先輩ではあったけど、年の差やそういう壁はまったく感じないくらいクラスの雰囲気はすごく和気あいあいとしていて、わたしはクラスの仲間が大好きだった。またいつか先生や同じクラスの生徒さんたちにも再会できればいいな、と強く思う。


さっき新聞で、今地元の某有名ホテルである古典着物収集家が30点ほどコレクションを展示している、という記事を読んだ。明日はちょうど歯医者でその方面に出かけるし、帰りに時間があれば寄ってこよう♪ 目の保養、「好きこそ物の上手なれ!」を兼ねて。