○○シック

先週末、半年ぶりくらいに私の元教え子とチャットをした。彼女は1年間しか教えてないものの、すごく積極的でよくしゃべる子で、私の帰国間際の手伝いなんかを本当によく親切にしてくれた子だった。最近のお互いの近況、ミミのこと、そしてほかの学生たちのこと。気付くと2〜3時間は話していた。

ちょうどその日、私の後任で現在も向こうで教鞭をとっていらっしゃるK先生からメールがあり、最近の学生たちの動向などを教えてくださっていた。実は帰国前、私は学生たちに「1年後には必ず会いに来ます」と言って向こうを発ったわけだけど、1年後、結局私は中国には行けず、学生たちとの約束を破り、期待を裏切ってしまった。本当は行って、2年間教えた子達の卒業を見届け、進路を知りたかったのだけど・・・。去年からの不況。中国に関しては人口が多い分、卒業予定者数万人が北京での就職フェアに詰め掛けた、なんていう記事も見かけたりしていたため、学生たちが仕事を見つけられたかは本当に心配だった。K先生には申し訳なかったけど、返事を出す際に、卒業した学生たちのこと、在学生のことなど、気になっていることすべてを聞いてみた。

そして、その後K先生からの丁寧なお返事のおかげで、一部卒業生たちの進路を知ることができて、ホッとした。なんと、日本への留学が決まった子までいるそうだ!一生懸命勉強した子たちの中に、実際に日本に来て、学校では学べなかったいろんなこと、本当の日本が知ってもらえるのは、元教師として、そして日本人として、やっぱりうれしい。

それから、週末には元同僚ともチャットで近況報告&向こうでの生活のことを語ったり。あまりにも毎日学生たちの話をしているものだから、本当に学生たちのことが懐かしくて、すごく会いたくなった。ワーホリのことも考えているから金銭的には余裕がないのが事実だけど、やっぱり教え子の成長した姿を見てみたい。けど、1年後の再会の約束を守れなかったこともあるし、学生たちには軽々しく、「会いに行く」なんて言えない・・・。

そんなこんなで、ここ数日、毎日のように学生と話したり、人づてに近況を聞いたり、写真を見たりしているせいか、昨日(今朝)はついに学生たちと食事をしている夢まで見てしまった。中国の、あの円卓のテーブルに06級の学生7〜8人に囲まれて、話をしながら食事をしている夢。で、振り返ると私の後ろのテーブルでは今年卒業した05級の男の子たちが食事をしていて。雰囲気は私がまだ向こうにいたときの感じがしたけど、夢の中の私は、なんとなく「05級の学生たちはもう卒業するから、今後一緒に過ごす時間がない・・・」と思ってしまっていて、06級の学生と食事をしていたにもかかわらず、その05級の学生たちと話し込んでしまったり・・・。それで、自分のテーブルのほうに戻ると、06級の学生も2〜3人しかもう残ってなくて、「あー、悪いことしたな・・・」ってハッとしたところで、夢から覚めて。

毎日学生たちの近況を聞いたり、実際学生と話したりしている日が続いてしまったせいで、学生たちが懐かしくて恋しくて。こんな言葉は存在しないけど、たぶん今の私は『学生シック』とでもいうような状態になってるんじゃないかと思う・・・。来年、ほんとに、今度こそ本当に学生たちに会えたらいいなぁ・・・。あー、会いたい。